ガイドライン

(旧版)エビデンスとコンセンサスを統合した潰瘍性大腸炎の診療ガイドライン ―難治性炎症性腸管障害に関する調査研究班 プロジェクト研究グループ

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推奨ステートメントと解説


6.緩解期の潰瘍性大腸炎における維持療法

6.2 緩解維持療法の基本薬2,3,4)

いずれのASA製剤にも緩解維持効果が認められる:推奨グレードA(Ib・8)

ステロイドには緩解維持効果はない:推奨グレードA(Ib・8)

ステロイド依存例・離脱困難例では免疫抑制薬(AZA/6-MPなど)を用いる:推奨グレードA(Ib・8)

解説: UCは基本的に緩解と再燃を繰り返す疾患である。再燃を予防して快適な日常生活を少しでも長く維持することが、緩解期のUC治療の基本方針といえる。緩解維持療法の期間は半永久的とする意見が多い。一方、めったに再燃せず再燃しても容易に治療可能な軽症例では、長期薬物治療をせずに経過観察することもオプションとして提示される。治療が長期にわたる場合には、できる限り副作用の少ない薬剤を選択すべきである。ASA製剤(SASP、5-ASA)の緩解維持効果がプラセボと比較した多くのRCTで確認されている。ステロイドの緩解維持効果は否定的であり、漫然とステロイドを長期使用することは副作用の点からも慎みたい。緩解導入のため用いたステロイドの減量または離脱が困難な例では、免疫抑制薬(AZA/6-MP)の使用が基本となる。

 

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