ガイドライン

(旧版)エビデンスとコンセンサスを統合した潰瘍性大腸炎の診療ガイドライン ―難治性炎症性腸管障害に関する調査研究班 プロジェクト研究グループ

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推奨ステートメントと解説


4.軽症〜中等症の活動期の全大腸炎・左側大腸炎における緩解導入治療

4.10 活動期の潰瘍性大腸炎における白血球除去療法の有用性20,21)

PSL30〜40mg/日以上を必要とする比較的活動度の高いUCでは、白血球除去療法を併用しステロイド維持または減量を図るほうが、高用量ステロイドのみで治療するよりも効果が高く、より安全である:推奨グレードA(Ib・8)

中等症以上の活動期UCに対する初回治療では、白血球除去療法はステロイドと同等の効果が期待できる:推奨グレードB(IIa・7)

難治例、特に慢性持続型、長期ステロイド投与例では白血球除去療法の治療効果が低い場合が多い:推奨グレードI(V・7)

解説: わが国で開発された白血球除去療法は、すでに臨床使用の承認が得られているが、質の高いエビデンスは少ない。中等症以上で高用量のステロイドを要するような症例では、白血球除去療法を併用することにより、より高い効果を期待でき副作用も少ないことが報告されている。厳密には保険適応外であるが、活動期UCに対する治療選択肢として、ステロイドと同列に位置づけるという評価もされている。しかし少なくとも週1回程度の治療間隔の場合、ステロイドに比べ効果発現が遅いとされている。慢性持続型や長期にステロイド投与を必要とされていた症例では治療効果が低いことが指摘されている。

 

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