ガイドライン

(旧版)エビデンスとコンセンサスを統合した潰瘍性大腸炎の診療ガイドライン ―難治性炎症性腸管障害に関する調査研究班 プロジェクト研究グループ

書誌情報
 
推奨ステートメントと解説


4.軽症〜中等症の活動期の全大腸炎・左側大腸炎における緩解導入治療

4.8 中等症の活動期の潰瘍性大腸炎に対するステロイドの用量・用法2,16,17)

PSL40mg/日の投与量で十分な効果が得られる:推奨グレードA(Ib・8)

PSL60mg/日は40mg/日よりも効果は少し高いが副作用はより多い:推奨グレードA(Ib・8)

PSLの1日1回投与の効果は分割投与の場合と変わらない:推奨グレードA(Ib・8)

経口投与でも非経口投与と同様の効果が得られる:推奨グレードA(Ib・7)

解説: 中等症のUCに対するステロイドの初期投与量はPSL30〜40mg/日程度が望ましいと考えられる。エビデンスにより導き出された至適用量が規定されていないため、病勢や患者の体格・栄養状態を考慮して調節する必要がある。PSL60mg/日ではやや効果が高くなるものの、副作用発現が有意に増加する。分割投与の有用性を示す文献エビデンスは見つからないが、夜間の下痢が問題となる症例においては分割投与が有用であるとする意見がある。明らかな改善が認められた場合には漫然と長期投与すべきではなく、再燃に注意しながら漸減し離脱を試みる。ステロイドには緩解維持効果がないことも留意点である。

 

書誌情報