ガイドライン

(旧版)エビデンスとコンセンサスを統合した潰瘍性大腸炎の診療ガイドライン ―難治性炎症性腸管障害に関する調査研究班 プロジェクト研究グループ

書誌情報
 
推奨ステートメントと解説


3.活動期の遠位大腸炎における緩解導入治療

3.5 活動期の遠位大腸炎に対する全身療法と局所療法の比較1,14,15,16)

活動期の遠位大腸炎型UCの緩解導入において、全身療法と局所療法はそれぞれ有効な治療法である:推奨グレードA(Ib・8)

5-ASA注腸は経口SASPと同等の効果があり、副作用はより少ない:推奨グレードA(Ib・7)

ステロイド注腸は経口5-ASAと同等の臨床症状・内視鏡所見・組織所見の改善効果がある:推奨グレードA(Ib・7)

明確なエビデンスに乏しいが、SASP坐剤が有効と考えられる直腸炎型の症例があり、利便性は高い:推奨グレードI(V・7)

解説: 遠位大腸炎型UCにおいては、局所療法が病変部位に直接到達して作用するため有効性および安全性に関する理論的優位点を見出せる。一方経口全身療法は利便性に優れ、有効性も確認されているため、両者の優劣を簡単に比較することが困難である。利便性も考慮した上で、ある程度患者の選択も考慮する必要があると思われる。SASP坐剤の有効性に関するエビデンスは希薄であるが、利便性の高さを評価した専門家のコンセンサスにより推奨基準に達した。

 

書誌情報