ガイドライン

(旧版)エビデンスとコンセンサスを統合した潰瘍性大腸炎の診療ガイドライン ―難治性炎症性腸管障害に関する調査研究班 プロジェクト研究グループ

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推奨ステートメントと解説


3.活動期の遠位大腸炎における緩解導入治療

3.2 活動期の遠位大腸炎に対する経口ASA製剤の有効性1,2,3,4,5,6)

経口SASP、5-ASAは共に緩解導入に有効である:推奨グレードA(Ia・9)

解説: 経口ASA製剤の緩解導入における有効性は、数々のRCTやそれらのメタ分析により確認されている。経口SASPにより50〜80%の症例で緩解導入が得られることが報告されている。また経口5-ASAも同等の有効性が知られている。緩解導入治療におけるSASPの用量は3〜4g/日であるが、当初からこの用量を投与することにより頭痛や胃部不快感などの不耐症状が出やすいため、少量から開始し漸増することが推奨される。ただし日本人では不耐症の出現頻度が低いという指摘もある。いずれにしろ当初から問題なく十分量を開始できる点では、5-ASAが優位といえる。

 

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