ガイドライン

有効性評価に基づく大腸がん検診ガイドライン
平成16年度 厚生労働省がん研究助成金
「がん検診の適切な方法とその評価法の確立に関する研究」班

書誌情報
添付書類:エビデンステーブル


注腸X線:間接的証拠(検査精度)

文献 方法 著者 発表年 AF 研究方法 検診方法 対象数 対象集団の特性 評価指標 評価指標の把握 結果
64 注腸 Kewenter J 1995 3 検査精度 軟性S状結腸内視鏡(FS)と注腸X線検査二重造影法(DCE)(直腸鏡も方法に記載有) 1,831人(135人にはTCSを追加) 対象60-64歳。ヘモカルト2による検診受診者68,306人陽性者2,032人FS&DCE受診者1,831人 直腸とS状結腸のがんの感度 様々ながん登録(the Register at the Department of Pathology、the Swedish Cancer Register、the Death Register)を通して、全ての症例を検査後50-145ヶ月フォローし、がん無しと判定した精密検査後1年以内に診断されたがんを偽陰性とした。 直腸とS状結腸のがんの感度:FS92%、DCE80%、FS+DCE98%(検査後50-145ヶ月フォローし、1年以内の発見がんは偽陰性がんとした結果、DCEで2人(盲腸と横行結腸)あり、直腸とS状結腸は0)直腸とS状結腸のがん:FSで5人(5/60)、DCEで15(15/60)人のがんを見落とし。DCEではFS到達以深に21人のがんを発見
78 注腸 Rex DK 1997 3 検査精度 注腸X線検査
全大腸内視鏡検査
Indiana州の20の大小の病院で検査診断された1,658人の大腸がん症例 Indiana州の20の規模を異にする医療機関平均年齢69.8歳、52%は女性 感度・特異度 診療録 大腸内視鏡の感度は95%、注腸は82.9%。
79 注腸 Smith GA 2001 3 検査精度 注腸X線検査(二重造影法)と
全大腸内視鏡検査の比較
注腸X線検査1,389人(真陽性がん39人、偽陰性がん8人)
全大腸内視鏡検査1,081人(真陽性がん36人、偽陰性がん1人)
英国60歳、55%が女性 1cm以上の腫瘍性ポリープと大腸がんの感度 病院の電算化された診療録での調査 がんに対する感度は、注腸X線検査83%・全大腸内視鏡検査97.5%だった。1cm以上の腫瘍性ポリープに対する感度は、注腸X線検査21.7%・全大腸内視鏡検査91.4%だった。
85 注腸 Ott DJ 1989 3 検査精度 注腸X線検査 128人 診療録を参照し、注腸検査と内視鏡検査を受け、1個以上のポリープ病変を有する集団。 内視鏡検査を基準とした注腸検査(single contrast, double contrast)の感度 内視鏡所見の記載と注腸写真の参照による比較 注腸の感度88%
86 注腸 Steine S 1993 3 検査精度 注腸X線検査直後に、
全大腸内視鏡検査
英国の全放射線科医に調査票を配布(1,470人に配布し、815人が回答) オスロのCentral Roentgen InstituteとAsker University Hospital 感度と特異度、陽性適中率、陰性適中率 感度と特異度、陽性適中率、陰性適中率 注腸検査のSensitibity100% Specificity98% Positive predicted value67% Negative predicted value100%
87 注腸 光島 徹 1990 3 検査精度 注腸X線検査
全大腸内視鏡検査
注腸X線検査と全大腸内視鏡検査の両方を受診した578人 千葉県における1総合病院での外来及び人間ドック受診者男性359人、女性219人、平均年齢55.9歳 偽陰性率 BE施行後1ヶ月でTCSを実施し、TCSをgold standardとしてTCSの所見とBEの所見の一致の有無、見逃しの有無を計算 進行大腸がん診断の一致率91.8% 大腸ポリープ診断の一致率21.9%
88 注腸 松田一夫 1998 3 検査精度 注腸X線検査単独
注腸X線検査施行後大腸内視鏡検査を施行
S状結腸鏡と注腸X線検査の併用
全大腸内視鏡検査
S状結腸鏡単独
その他
精密検査を施行した3,191人 福井県全県における大腸がん検診の精密検査受診者集団105,617人) 偽陰性率 がん登録資料との記録照合 検査法の種類によらず全体の精研偽陰性率:5.2%
注腸X線検査の偽陰性率:7.0%
S状結腸鏡と注腸X線検査の併用の偽陰性率:9.5%
全大腸内視鏡検査の偽陰性率:0%
89 注腸 Winawer SJ 2000 3 検査精度 注腸X線検査
大腸内視鏡検査
ポリペクトミー後の患者を経過観察580人 男性431人、女性149人 感度 注腸の2週間後に大腸内視鏡をうける。注腸の所見と大腸内視鏡の所見を比較し、前者で指摘され後者で指摘がない場合は大腸内視鏡を再検し、両検査の見逃しを評価する。 注腸の感度は0.5cm以下のポリ-プで32%(95%信頼区間25-39)
0.6〜1.0cmで53%(40−66%)
1.0cm以上で48%(24-67%)

書誌情報