ガイドライン

有効性評価に基づく大腸がん検診ガイドライン
平成16年度 厚生労働省がん研究助成金
「がん検診の適切な方法とその評価法の確立に関する研究」班

書誌情報
IV.結果


2.検診方法の証拠

7)直腸指診

直接的証拠

直腸がんによる死亡例を症例とする症例対照研究では、10年間のS状結腸鏡検査や5年間の便潜血検査受診歴を補正したうえで1年以内の直腸指診受診歴のある者とない者に対する直腸がんによる死亡リスクは同等であり(OR=0.96; 95%CI, 0.56-1.70)、10年以内に期間を拡大しても同様の結果であった(OR=0.98; 95%CI, 0.58-1.70)93)
直腸を含めたすべての部位の大腸がんを対象とした症例対照研究も存在し、10年間での受診歴を比較している21)。この研究でも便潜血検査、S状結腸鏡検査等他の検査受診歴を考慮しているが、全大腸がんでも(OR=1.01; 95%CI, 0.88-1.17)、直腸と遠位大腸に限定しても(OR=0.97; 95%CI, 0.80-1.17)死亡率減少効果は認められなかった。

 

書誌情報