ガイドライン

有効性評価に基づく大腸がん検診ガイドライン
平成16年度 厚生労働省がん研究助成金
「がん検診の適切な方法とその評価法の確立に関する研究」班

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IV.結果


2.検診方法の証拠

6)注腸X線検査

不利益

注腸X線検査による腸管穿孔事故は全くないという報告28)と25,000人に1人の確率を示す報告がある81)が、前者は検診の一環として行った場合で、一方後者は種々の病態の患者に対して施行した場合のデータであり背景が異なっている。
また、楠山らの報告では、S状結腸鏡と注腸X線検査の併用あるいは注腸X線単独による精密検査78,745人中、注腸X線検査に関連する偶発症として鎮痙剤によるショック1人、心筋梗塞1人、バリウムの粘膜下注入2人があったとしている(0.0051%)72)。前処置に用いられるクエン酸マグネシウム製剤については、推計累計使用患者5,362万人のうち、関連性の否定できない腸閉塞が3人報告されている。さらに、2003年には、腸閉塞1人と死亡1人も追加報告されている16)
注腸X線検査による実効線量は3.5〜4.7mSvであった92)。一方、胃X線検査の実効線量も3.7〜4.6mSvとほぼ同等の放射線被曝であった。

 

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