ガイドライン

有効性評価に基づく大腸がん検診ガイドライン
平成16年度 厚生労働省がん研究助成金
「がん検診の適切な方法とその評価法の確立に関する研究」班

書誌情報
IV.結果


2.検診方法の証拠

3)S状結腸鏡検査

間接的証拠

Thiis-Evensenらは、S状結腸鏡による検診後ポリペクトミーを行い、追跡する無作為化比較対照試験を行った(Telemark Polyp Study)61)。13年間の追跡で、大腸がん罹患は80%減少した(RR=0.2; 95%CI, 0.03-0.95)。
藤好らは、追跡調査により観察範囲内の進行がんに対するFSの感度を算出し、98.6%と報告している62)。森元らは、注腸X線検査でのチェックや追跡調査により観察範囲内のがんに対するFSの感度を算出し、95.8%と報告している63)。Kewenterらは、注腸X線検査のチェックや追跡調査により観察範囲内のがんに対するFSの感度を96.5%、1cm以上の腺腫に対する感度を92.6%と報告している64)
一方、SS観察範囲より近位側の重要な病変に対して期待される感度はこれほど高くはない。Liebermanらは無症状者に、一方、Yoshinagaらは有症状者やFOBT陽性者に全大腸内視鏡検査を行い、遠位側の腫瘍性病変と近位側の重要な病変(10mm以上の腺腫・絨毛腺腫・高度異型腺腫・がん)の関係を調査した65,66)。盲腸から下行結腸に重要な病変を有する人で、直腸からS状結腸に腺腫やがんを有していたのは、Liebermanらは37.9%、Yoshinagaらは36.1%と報告している65,66)

 

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