ガイドライン

有効性評価に基づく大腸がん検診ガイドライン
平成16年度 厚生労働省がん研究助成金
「がん検診の適切な方法とその評価法の確立に関する研究」班

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IV.結果


2.検診方法の証拠

1)便潜血検査化学法

不利益

便潜血検査化学法の精度を一定に保つために、受診者の肉類などの食事制限、ビタミンCなどの薬剤制限が必要である。化学法自体の偶発症はないが、精密検査に伴う偶発症が起こる危険性がある44)。化学法による要精検率は、無作為化比較対照試験では加水なし0.8〜2.4%、加水あり4.8〜9.8%であった20)。感度を算出しているわが国の報告における要精検率は5.9〜20.8%31,33,34)、欧米の同様の論文では2.5〜12.6%と乖離している35,36,37,38,39,40,41)。便潜血検査化学法の精度を一定に保つ条件が整備されない場合には要精検率も高くなり、それに伴い偶発症が増加する可能性がある。
また便潜血検査で偽陰性となった場合、症状等により発見されるまでにがんが進行して予後が不良となる可能性がある(中間期がん)42,45,46)

 

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