ガイドライン

EBMの手法による
周産期ドメスティック・バイオレンスの支援ガイドライン

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第7章 推奨と解説


VII 女性に有用な社会資源に関する情報提供

2.情報の提供方法

CQ 26: 女性へのDVに関する情報提供時には,どのようなことに注意すべきか?
推奨度A 情報提供は,女性および援助者に危険が及ばないように,加害者に見つからないなど注意する。


解 説
DVの情報について書かれたパンフレットや資料は,加害者の眼に触れない,加害者に見つからないような形態に工夫する必要がある。例えば,配偶者暴力相談支援センターおよび病院の電話番号が書かれた名刺サイズの情報カードにしたり,生理用品のケースに入れられる形態にするなど,工夫が必要である。なぜなら加害者は,女性の行動や持ち物を執拗に点検する傾向があることが知られており,また加害者は,DVが他の人に知られることをいやがるため,被害者が医療者にDVについて打ち明けたことを加害者に知られた場合,それが暴力悪化の原因となることが危惧されるからである。
パンフレットなどの資料を渡す場合には,以下の質問をして女性の安全を確認してから渡すようにする。

パンフレットを持ち帰って,夫・パートナーに見つかったときに,危険はありませんか?
パンフレットは彼に見つからないところに隠しておけますか?
パンフレットの保管場所として,彼の目の届かない場所はありますか?

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