ガイドライン

EBMの手法による
周産期ドメスティック・バイオレンスの支援ガイドライン

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第7章 推奨と解説


V 女性の危険性を査定する

1.女性の危険性を査定する必要性

CQ 21: DV被害女性と子どもの危険性を査定すべきか?
推奨度B 女性および子ども(胎児を含む)の生命への危険性を査定する。


解 説
警察庁の調査によると(警察庁,2002),夫による妻の殺人の検挙件数は年間120件であり,傷害では1,197件にのぼる。また,妊娠中のDV被害女性が殺人の被害者となる可能性も報告されている(McFarlane et al., 1995レベル3b, McFarlane et al., 2002レベル4)。このようにDV被害では,女性の生命への危険性が多大である。また,加害者である夫・パートナーの子どもへの虐待の可能性も含めると(Rumn et al., 2000レベル2b),女性と子ども(胎児を含む)の生命への危険性を査定する必要性は高い。スクリーニング後の医療者の関わりおよびケアは,DVの程度および生命への危険性によって異なるが,特に,生命への危険性が高い被害女性を見逃さないための,危険性の査定が重要である。

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