ガイドライン

EBMの手法による
周産期ドメスティック・バイオレンスの支援ガイドライン

書誌情報
 
第4章 ドメスティック・バイオレンスの実態


I 周産期の被害実態

周産期の対象(妊婦や産褥婦)に限定した実態調査で採択されたのは,22論文であった。研究デザイン別では,システマティック・レビュー1論文,前向きコホート5論文,ケース・コントロール1論文,横断研究13論文,症例集積2論文であった。
論文の採択に際しては,実態を把握するためのDVの同定方法が明白であることを優先したが,さまざまな国での実態を把握する点も考慮した。

 まとめ
先進国における妊娠中のDV被害は,最小1%から最大30%の幅で報告されている。
妊娠前からDVを受けていた女性は,妊娠中にも引き続き被害を受けている傾向が認められた。
妊娠中に比べ,産後の被害割合は低下するものの,低下の度合いは小さく,妊娠中に被害を受けている女性の約4割から7割は,産後にも暴力が続いていた。
「短い期間に繰り返す妊娠」,「望まない妊娠」,「人工妊娠中絶」,「STD」「性器出血」が,妊娠中のDVに関連した特徴として報告されている。

 

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