ガイドライン

EBMの手法による
周産期ドメスティック・バイオレンスの支援ガイドライン

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第1章 緒言


VII 作成法

5.推奨度の決定基準

臨床上の疑問(クリニカル・クエスチョン)ごとに,エビデンス・レベルを分類し,最もレベルの高いエビデンスを採用した。そして,Kish11の推奨度の強さを参考に,メイン・ワーキンググループメンバーのコンセンサスによって推奨度の強さの基準を作成した(表3)。
この推奨度の強さの基準に基づいて,推奨度を決定した。なお,エビデンスが明確でない場合は,「カナダ予防医学に関するタスクフォース」による“エビデンスが明確でない場合の意思決定の基準”(表4)を参考に推奨度を決定した。

表3 推奨度の強さの基準
推奨度
A.必ず行うべきである
  有効性を示す強い根拠がある。臨床上の有用性が明らかである。
B.通常行われるべきである
  有効性を示す根拠はまずまずである。臨床上の有用性はわずかである。
C.オプションとして考える
  有効性を示す根拠は不十分である。臨床上の害は効果を上回らない。
D.通常行われるべきでない
  有効性を示す根拠は不十分である。臨床上の害が効果を上回る。
E.絶対行うべきではない
  有効性を否定する根拠または害を示す根拠がある。

表4 カナダ予防医学に関するタスクフォース(2003年)12
エビデンスが明確でない場合の意思決定の基準
意思決定における患者自身の参加を促すこと
害を最小化すること
強い必要性が明らかな場合に関してのみ、大きな変化を主張すること
不要な「ラベリング」を避けること
益の不確かな高価な手技を避けること
疾病負担が大きい状況に焦点を当てること
ハイリスク・グループの特別のニーズに配慮すること


11 Kish, M. A.(2001). Guide to Development of practice Guidelines, Clinical Infectious Diseases, 32, 851-854.
12 http://www.ctfphc.org/ ctfphc & methods.htm#Decision[2004-05-05]

 

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