ガイドライン

(旧版)科学的根拠に基づく急性胆管炎・胆嚢炎の診療ガイドライン

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第XI章 急性胆嚢炎 -胆嚢ドレナージ法-


1. 臨床的意義
急性胆嚢炎の治療の基本方針は早期胆嚢摘出術である。 胆嚢ドレナージ術の適応は以下の重症度判定基準において中等症以上であり,かつ,1)surgical high riskのため手術が行えない,2)施設の事情により早期手術が行えない,3)患者の手術拒否,などの要件を満たすものである。 すなわち何らかの理由で早期手術治療を行えない中等症以上の急性胆嚢炎に対する有用な治療方法である1,2,3,4,5,6)
PTGBDは局所麻酔下に行える手技であり耐術不能例やICU患者にも行うことができる非侵襲的治療として有用とされているが,保存的治療とのRCT7) では症状改善率,死亡率で有効性が得られていない(表1)。 PTGBDの有用性については今後のRCTによるさらなる検証が必要と考えられる。
無石胆嚢炎は高齢もしくは全身状態の悪いハイリスク例に生じることが知られているが,胆嚢ドレナージ術のみで治療し得ることも報告されている1,2,9,10)

表1 ハイリスク急性胆嚢炎に対するPTGBDと保存的治療のRCT(文献7)より改変)
  症例数 (ICU* 症状改善 死亡率 
 PTGBD群 63 (6) 86% 17.5%
 保存的治療群 60 (2) 87% 13%
*:ICU(intensive care unit)入院中の患者数

 

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