ガイドライン

(旧版)科学的根拠に基づく急性胆管炎・胆嚢炎の診療ガイドライン

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第X章 急性胆嚢炎 -基本的治療-


2. 細菌学的検索と抗菌薬
Q97. 抗菌薬治療についての臨床試験の結果は?

胆嚢炎に対する抗菌薬治療についての無作為化比較対照試験(RCT)の結果を表2に示す(レベル2b)28,30,50)。 1980年代に欧米で胆嚢炎に対する標準的治療として確立されたABPC+GM(レベル4〜5)30,31) と比較して,あらたに開発された抗菌薬が同等の効果を有しており有用性が高い。
なお,これらのエビデンスを現在の日本の臨床医療の参考にする場合,以下の点を十分に考慮する。
(1)胆嚢炎の抗菌薬治療は個体や施設,国,時代により起炎菌・感受性の状況が異なること,(2)現在本邦で多用されている第三,四世代セフェムについてのRCTは乏しいこと,(3)新しい抗菌薬が次々と開発されるため,過去のRCTのエビデンスとの十分な比較や取捨選択が必要となる。

表2 胆嚢炎における抗菌薬の臨床比較試験
報告者(年) 対象患者 投与抗菌薬 臨床的治癒 有意差 
 Muller(1987)28) 胆嚢炎  ABPC+TOB  11/13(85%)  
     PIPC  18/19(95%) ns
     CPZ  19/20(95%) ns
 Chacon(1990)50) 胆嚢炎+胆管炎  pefloxacin  49/50(98%) ns
     ABPC+GM  45/47(95.7%)  
 Thompson(1993)30) 胆嚢炎+胆管炎  CPM  78/80(97.5%) ns
     Mezlocillin+GM  40/40(100%)  


 

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