ガイドライン

(旧版)科学的根拠に基づく急性胆管炎・胆嚢炎の診療ガイドライン

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第X章 急性胆嚢炎 -基本的治療-


1. 基本的治療方針と初期治療
Q86. 胆石疝痛発作に対するNSAIDs投与は急性胆嚢炎発症予防に有効か?

胆石疝痛発作に対するNSAIDs投与(推奨度B)

有効である。鎮痛薬としても有効であるのでdiclofenac(ボルタレン®)などのNSAIDsを初期治療に使用すべきである。 胆石疝痛発作例に対するNSAIDs投与(diclofenac75mg筋肉注射)をプラセボとの二重盲検化無作為化比較対照試験(RCT)で検討した報告で急性胆嚢炎への進展阻止と鎮痛効果が明らかにされている(レベル1b)4)。 しかしながら本邦で使用できるdiclofenacの注射薬はない。市販されている経口薬,坐薬は胆石疝痛発作に対する保険適応がないため,使用にあたっては添付文書を参照に適応および用量を決定されたい。 なお,慢性胆嚢炎例における胆嚢機能改善にはNSAIDsが有効性とされるが(レベル3a)5),急性胆嚢炎発症後のNSAIDs投与が経過を改善したという報告はない。

 

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