ガイドライン

(旧版)科学的根拠に基づく急性胆管炎・胆嚢炎の診療ガイドライン

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第IX章 急性胆管炎 -診断基準と重症度判定-


4. 画像診断

急性胆嚢炎の画像検査は,多くの場合,超音波検査が第一選択となる。 体型,開腹手術後等の条件で超音波検査では胆嚢の描出が困難な場合には,CT,MRIが必要である。 また,欧米では胆道シンチが広く用いられていて,第一選択の画像診断法として普及しているが(レベル4)27),本邦では一般的ではない。
急性胆嚢炎の重症度は,胆嚢,胆嚢周囲の炎症の程度にほぼ比例するため,画像診断が重症度判定に有用である。 重症度判定としては,胆嚢周囲膿瘍,胆管拡張,等の胆嚢周囲への炎症の波及の診断が重要である。 しかしながら,重症の壊疽性胆嚢炎の診断は必ずしも容易ではないので,超音波検査に加えて,CTが必要である。
成因として最も多い胆嚢結石の診断には,超音波検査が有用である。 胆嚢管結石や小結石の診断は超音波検査では困難な場合があり(レベル1b)28),必要に応じてMRCP(magnetic resonance cholangiopancreatography)検査を行う。 胆嚢癌の併存が疑われる場合にはCT,EUSを考慮する。 また手術を前提とした場合の,胆管結石のスクリーニング,胆道系の解剖の把握のためには,MRCP,DIC-CTなどが有用である。

 

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