ガイドライン

(旧版)科学的根拠に基づく急性胆管炎・胆嚢炎の診療ガイドライン

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第IX章 急性胆管炎 -診断基準と重症度判定-


1. 診断基準と重症度判定基準
3)急性胆嚢炎の診療指針

急性胆嚢炎の診療指針
(1) 急性胆嚢炎では,原則として胆嚢摘出術(腹腔鏡下の胆嚢摘出術が多く行われている)を前提とした初期治療(全身状態の改善)を行う。
(2) 黄疸例や,全身状態の不良な症例では,一時的な胆嚢ドレナージも考慮する。
(3) 重篤な局所合併症(胆汁性腹膜炎,胆嚢周囲膿瘍,肝膿瘍)を伴った症例,あるいは,胆嚢捻転症,気腫性胆嚢炎,壊疽性胆嚢炎,化膿性胆嚢炎では,全身状態の管理を十分にしつつ緊急手術を行う。
(4) 中等症では初期治療とともに迅速に手術(腹腔鏡下胆嚢摘出術が望ましい)や胆嚢ドレナージの適応を検討する。
(5) 軽症でも初期治療に反応しない例では手術(腹腔鏡下胆嚢摘出術が望ましい)や胆嚢ドレナージの適応を検討する。
  急性期に胆嚢摘出術を行わなかった症例でも胆嚢結石合併例では,再発防止のために炎症消退後に胆嚢摘出術を行うことが望ましい。
注:「無石胆嚢炎」「併存疾患がある場合」「急性胆管炎を合併した場合」「高齢者」「小児」では重症化しやすい,あるいは病態が特殊であるため,軽症であっても慎重に対応する必要がある。


 

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