ガイドライン

(旧版)科学的根拠に基づく急性胆管炎・胆嚢炎の診療ガイドライン

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第VI章 急性胆管炎 -基本的治療-


2. 細菌学的検索と抗菌薬
Q56. 胆道閉塞の存在する急性胆管炎に対する抗菌薬投与は?

胆道閉塞が存在すると抗菌薬の胆道移行性がいちじるしく阻害される。したがって,ことに重症急性胆管炎の場合には抗菌薬投与を開始するとともに,原則としてすみやかに胆道ドレナージを行うべきである。(推奨度A)

胆道閉塞が存在すると,胆道移行性にすぐれた抗菌薬でもほとんどの場合胆道に移行せず(レベル3b〜4)40,48,54,68,69,70,71,72),胆道閉塞の解除により胆汁中への抗菌薬の能動移行は回復する(レベル4)71)。 そのため,重症急性胆管炎の場合には抗菌薬投与を開始するとともに,原則としてすみやかに胆道ドレナージを行うべきである。
ただ,胆道閉塞に対して外瘻によるドレナージがなされ,胆汁の腸肝循環が遮断された場合,抗菌薬の胆汁中移行は著しく阻害されることに注意すべきである73)。 この場合,胆汁の飲用や内瘻への変更によって胆汁を消化管内に戻し,腸肝循環を再開させると,抗菌薬の胆汁中移行も回復して治療効果が現れると報告されている73,74)

 

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