ガイドライン

(旧版)科学的根拠に基づく急性胆管炎・胆嚢炎の診療ガイドライン

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第V章 急性胆管炎 -診断基準と重症度判定-


4. 画像診断
2)超音波検査(体外式)
Q33. 急性胆管炎を考えるべき超音波所見は?

急性胆管炎で総胆管壁の肥厚,帯状低エコー所見を報告(n=8,肥厚の定義など不明)されている(レベル4)55) が,その他には超音波による急性胆管炎の診断能に関する詳細な報告はみられない。
一般的な見解としては胆管炎の超音波診断は必ずしも容易とはいえず,胆管拡張や胆管壁肥厚,胆道気腫などが参考所見とはなるものの,いずれも胆管炎に特異的ではない(レベル5)56)。 また,胆管結石の描出能も特異度には優れるが,感度は良好とはいえない(表5)(レベル5)57)。 したがって超音波画像のみで積極的に胆管炎を否定することは困難であり,血液生化学的検査を含めて総合的に判断すべきである。

表5 体外式超音波検査による総胆管結石の診断能(文献57) より改変引用)
報告者(年) Sensitivity(%) Specificity(%)
 Amouyal(1994) 25 100
 Abboud(1996) 38 100
 Sugiyama(1997) 63 95
 Trondsen(1998) 68 79
 Chak(1999) 50 100
 Varghese(1999) 38 100
 Mathur(2000) 46 100
 Laokpessi(2001) 30 97


写真1 US 総胆管(BD)内の結石(X・・・X)と音響陰影(AS)

 

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