ガイドライン

(旧版)急性膵炎診療ガイドライン2010

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第VIII章  急性膵炎の治療

 


3.経鼻胃管


CQ41  : 経鼻胃管は急性膵炎の病態改善に有効か?
軽症に対する経鼻胃管の病態改善効果は認められない: 推奨度D


膵の安静化を図る一環として,従来経鼻胃管による胃内減圧と胃液吸引が行われてきたが,現在その効果は疑問視されている。胃管留置について,軽症から中等症の急性膵炎を対象として少なくとも8件のRCT(レベル1b) 3),4),5),6),7),8),9),10) が行われているが,最近での報告はない。いずれにおいても疼痛の軽減や入院期間の短縮などの臨床改善効果は認められず,むしろ腹痛や嘔気の持続期間が遷延したとの報告もあった(レベル1b) 6),9) 。したがって,軽症の急性膵炎ではルーチンに経鼻胃管を留置する必要はなく,腸閉塞合併例や激しい嘔吐を伴う症例にとどめるべきである。

 

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