ガイドライン

(旧版)急性膵炎診療ガイドライン2010

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第VII章  急性膵炎の重症度診断

 


3.重症度判定のタイミング


CQ31 : 重症度判定をいつ行うべきか?
原則として診断後,直ちに重症度判定を行う。さらに入院後は経時的(特に48時間以内)に重症度判定を繰り返すことが重要である: 推奨度A


本邦の全国集計による検討で,1995年1月から1998年12月に発症した1,088例のうち死亡例は67例であり,そのうち19例(28.4%)が7日以内に死亡しており(レベル3b)6),入院早期の重症度評価の重要性が報告されている。一方,入院24時間以内の判定が軽症あるいは中等症で24〜48時間で重症となり死亡した症例は5例,48時間以降で重症化し死亡した例は5例で,計10例(14.9%)が入院後急激に重症化して死亡したと報告している。Practice Guidelines in Acute Pancreatitis(2006)7)では,軽症か重症かを区別する上で,APACHE IIスコアを入院当初3日間は計算することを推奨している。
重要なポイントは,特に発症から 48時間以内 ,そして発症72時間までは経時的に重症度評価を繰り返すことである。

 

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