ガイドライン

(旧版)急性膵炎診療ガイドライン2010

書誌情報
第VII章  急性膵炎の重症度診断

 


2.重症度判定の必要性


CQ30 : 急性膵炎症例に対する重症度判定はなぜ必要か?
重症急性膵炎はいまだ死亡率が高いので,重症例を早期に検出する目的で重症度判定は必要である:推奨度A


急性膵炎には短期間の入院治療で軽快する軽症例から,循環不全,重要臓器不全や重症感染症などの致命的合併症を併発し,死亡する確率の高い4),5)重症例まで,その重症度は様々で,選択されるべき治療法の妥当性にも重症度は深く関わる(レベル4)。
初診時における重症度判定(重症化判定)は,正確な重症度判定に基づく適切な初期治療の導入,場合によっては重症急性膵炎に対応可能な施設への転送に必要で,また治療効果の経時的な判定は急性膵炎の救命率を改善させるために重要で,現在も本邦を含めて各国において"重症度判定基準"の作成,評価が行われている。
急性膵炎の重症度評価において重要な点は,小規模な一般市中病院でも施行しうる検査手段で評価ができること,来院後早期に判定しうること(発症から24〜48時間以内),繰り返し経過中に判定することである。

 

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