ガイドライン

(旧版)急性膵炎診療ガイドライン2010

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第III章  用語の定義

 
<急性膵炎各病態のCT>

図III-1 急性浮腫性膵炎
図III-1 急性浮腫性膵炎(acute edematous pancreatitis)
症例1(A)では膵体尾部が,症例2(B)では膵尾部が腫大(*)している。いずれも造影CTで均一に造影されており,浮腫性膵炎と考えられる。2症例とも膵腫大部周囲の脂肪織の濃度が上昇しており(矢印),膵周囲に炎症の波及があることが分かる。



図III-2 急性浸出液貯留
図III-2 急性浸出液貯留(acute fluid collection)
A.左前腎傍腔および横行結腸間膜に液体貯留(浸出液貯留)(*)を認める。
B.膵周囲および十二指腸下行脚周囲の左右前腎傍腔に液体貯留(浸出液貯留)(*)を認める。



図III-3 壊死性膵炎+脂肪壊死
図III-3 壊死性膵炎(necrotizing pancreatitis)+脂肪壊死
A,B.単純CTでは膵体部の腫大(矢印)を認める。膵周囲後腹膜および小網の脂肪織に液体貯留より濃度の高い脂肪壊死(*)を認める。
C,D.造影ダイナミックCTでは膵尾部は造影されているが,腫大した膵体部は造影不良域(矢印)を認め,膵壊死を強く疑うことができる。膵壊死は単純CTでは診断困難なことが多く,正確な膵壊死の評価には造影CTが必要である。



図III-4 感染性膵壊死
図III-4 感染性膵壊死(infected pancreatic necrosis)
A.造影CT:急性膵炎発症時の造影CTでは膵が腫大し,膵全体に広範な非濃染域(膵壊死)(矢印)を認める。
B.1週間後単純CT:壊死部にはガス(矢頭)が生じ,壊死への感染の合併が強く疑われた。



図III-5 膵仮性嚢胞
図III-5 膵仮性嚢胞(pancreatic pseudocyst)
単純CT(A)および造影ダイナミックCT(B)では膵尾部に比較的厚い壁を有する嚢胞性腫瘤(仮性嚢胞)(矢印)を認める。
嚢胞壁は造影で軽度濃染している。仮性嚢胞内の高吸収域(矢頭)は出血と考えられる。
膵周囲には急性膵炎に伴う浸出液貯留(*)を認める。



図III-6 膵膿瘍
図III-6 膵膿瘍(pancreatic abscess)
膵頭部に被包化した液体貯留(膿瘍)を認める。

 

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